平衡

2021年02月25日

フランス革命における呪いが今も尚、現代社会に暗い影を落としている。

自由、平等、博愛、合理。

この理想主義の4つに対して、現実の裏付け、秩序・格差・競合・情操の4つが必要と説く。

西部邁の「保守の真髄」より抜粋

「…現実的な根拠のない理想は空想にすぎない。つまり秩序なきところで自由を思い求めれば、ほぼ必ず放縦へと舞い上がる。人々のあいだの自然な格差を無視した平等は悪平等という名の画一主義に固まる。競合の現実から離れたところで友愛を語りつづけるのには偽善の名を与えるしかない。合理の大前提は感情からやってくるのであるから、乏しい情操しかもたぬものの合理は屁理屈に堕落する。

 むろん、理想なき現実主義の退廃ということも起こりうる。理想なきところで秩序を強調するのは抑圧への道である。格差を放置しておけば、それはほぼかならず差別をもたらす。友愛に一顧だにせずに競合に明け暮れれば、弱肉強食といった酷薄無情な現実がやってくる。理に通らぬ形で、感情を膨らませるのは熱狂にすぎない。

 必要なのは、理想を内包する現実であり、現実に裏付けられた理想なのである。」

そしてこの4つの理想と現実とのあいだに必要な4つの平衡として、活力、公正、節度、良識を上げている。

メモがわり。

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